小林海が愛用するサイクルコンピューター
Wahoo ELEMENT BOLTの魅力

 サイクリングシーンにサイクルコンピューターは欠かせません。スピードや距離を計測するのはもちろん、パワーの解析やナビゲーション機能まで幅広い項目をカバーしています。各社から様々なサイクルコンピューターがラインナップしていますが、今回は小林海(マトリックスパワータグ)が愛用するWahoo(ワフー)の「ELEMENT BOLT(エレメントボルト)」の性能や魅力に迫ります。

 

サイクルコンピューターはここ数年で格段に機能が向上しており、各社それぞれが工夫を凝らしたスペックの製品が続々と登場しています。

 

エレメントボルトは、多くのサイクリスト層を満足させる基本性能を備えていながら、特にトレーニング志向のアスリートが重宝する「・・・・しやすい」が詰まっています。それがこちら。

 

★見やすい

とにかくディスプレイがはっきり見えるのが特徴です。LEDを用いた64色のハイコントラストスクリーンがフルカラーで表現できるのはもちろん、際立つのが基本的なモノクロ表示時の見やすさ。かなり小さい文字で表示しているのにもかかわらず、文字が潰れず、距離を離して見ても読み取れることができます。激しいトレーニングやレースにおいても、欲しい情報にアクセスできるのは魅力の一つです。

©︎ワフーフィットネスジャパン

また、ディスプレイには耐久性に優れ、傷が付きづらいゴリラガラスを採用しています。表面は少々マット調になっており、サラサラとした感触があります。これが指紋や汚れを寄せ付けず、画面を常にクリアに保ちます。あらかじめスマホに用いるような“指紋防止シート”が付帯しているような感じです。ディスプレイが綺麗じゃないとストレスですよね。その心配はご無用です。

 

ディスプレイの上部にはクイックルックLEDインジケーターが搭載されています。これが便利!例えば「平均速度」に項目を設定しておくと、平均を上回る速度で走っていればブルーに、下回ればイエローに、と平均数値から離れれば離れるほど色濃く光情報として認知させてくれます。ディスプレイよりも強く光り、乗り手へ訴求してきますので、ライド中に視線を落としすぎることなく感覚的に現在情報を受け取ることができます。パワーゾーンやハートレートの数値にも当てはめることが可能です。

 

★操作しやすい

エレメントボルトはボタンで本体を操作します。全面に3つ、左側面に1つ(電源)、右側面に2つのボタンを備えています。どれも網がけされた凹凸が施されており、素材はゴム製。触るとザラザラとした感覚があり、押すと明瞭なクリック感が伝わってきます。

 

他社ではタッチスクリーンのデバイスもラインナップしており、高機能で直感的な製品も確かに存在します。一方、激しいライドが想定されるレースやトレーニングシーンでは、物理ボタンが依然としてプロたちから高い支持を受けています。雨や汗、ドリンクなどの水分が付着することによる動作不良、スマホとは異なり、コンパクトなスクリーンを走行中に操作することを嫌うためです。その点、エレメントボルトはシンプルなユーザーインターフェイスと操作感が不安を払拭してくれます。

シンプルな操作ができる秘密はスマホアプリにあります。専用アプリ「Wahoo ELEMENT」との連携はもはや必須です。ページに何の項目をどの順番で表示するのか、クイックルックLEDインジケーターには何の表示を割り振るのか…複雑かつ多機能なスペックを持つデバイスを、簡潔にコントロールすることが可能です。例えば、デバイス上の表示項目を入れ替える際は、スマホアプリ上の項目を長押ししてドラッグするだけ(iPhoneの場合)。非常に直感的です。サイクルコンピューターのデバイス本体でこれらの操作全てを行おうとすると、さらに複雑になってしまいますからね。デバイスとスマホに得意分野をそれぞれ担当分けして、より分かりやすくしています。「多機能すぎて使いこなせない!」と嘆くこともありません。

小林海の評価は?

ワフーのサイクルコンピューターは海外チームに所属している時から愛用しており、馴染み深い製品です。新しくなったエレメントボルトも機能の進化を実感しながら使い込んでいます。

僕たちプロ選手はご存知の通りパワートレーニングを始めとして、メニューを管理しながら日々練習を重ねています。中でもラップ機能を使うことが多く、物理ボタンは便利だなと実感しています。追い込んだトレーニング中でも操作ミスをしづらいと思います。レース中の頭に酸素が行き渡っていないような状態でも、ディスプレイには情報がくっきり表示されていますしノンストレスなのがお気に入りです。ハードウェアがシンプルかつ高機能で素晴らしいですね!

スマホで操作を完結できるのも非常に良い。おかげで理想のサイコン環境を整えられました。以前はデバイスをポチポチポチポチと何回押しても項目を変えられずに苦労したこともありましたが、エレメントボルトはアプリのUIが優秀なので、直感的に設定が終わりました。メニューを組むのも楽ですね。数あるサイクルコンピューターの中でも、よりトレーニングに集中できる製品だと思いますよ!

 

まとめ

今回はワフー「エレメントボルト」をトレーニングやレースを楽しむアスリート視点で紹介しました。この他、ルートから外れた際に正規ルートへ誘導する機能がナビゲーションに備わっていたり、USB-Cでの充電方式になったりと、ライトユーザーにとっても嬉しい機能が書き切れないほど搭載されています。トレーニング志向の本格派も、ビギナーサイクリストにも満足できる1台ですのでおすすめです!

 

Wahoo ELEMENT BOLT

価格:38,500円

ディスプレイ:2.2インチ

重量:68g

バッテリー寿命:15時間

防水性:IPX7

 

 

カメレオンロードバイクトレーニング